【ポイント】
- 職務経歴書は、中身もさることながらファーストインプレッションが重要
- 職務経歴書は、大手転職サイトの職歴書テンプレに依拠しないことが重要
転職活動において、最初のハードルとなるのが書類選考です。このフェーズを突破しない限りは面接にたどり着けません。
2回に分けて「職務経歴書」の書き方について解説します。具体的なテンプレートは後半の記事で説明しています。先ずは、職務経歴書を書く上で、最低限知っておくべきことを確認しましょう。
結論:先ずは「ファーストインプレッション」に全力を注ぐ
職務経歴書を書くのであれば、先ずはファーストインプレッションに全力を注いでください。
私自身、リクルーティングダイレクターを務める中で毎日のように様々な職務経歴書を取扱います。この経験から言えること。
「読みたい」思わない職務経歴書は一切読まない
職務経歴書はかなり骨の折れる作業です。頑張って書いても、翌日見直すとなんかイマイチな気がし、何度もリライトを重ねる方もいるでしょう。
しかし、実際のところ、私のようなリクルーティングに携わる人間は、ぱっと見で「読みたい」と思うことが出来なければ一切目を通しません。皆さんが職歴書の作成に1日、3日、1週間かけようとも、ほんの5秒の判断で読む読まないが決まってしまうのです。
読みたいと思わない職務経歴書とは?
「読みたい」と思わない職務経歴書とは、視認性が悪い書類です。
では、具体的にどういった職務経歴書は、視認性が悪いと言えるのでしょうか。
・すべての項目が同じフォントサイズ・太字なし
・タイトルや見出しが目立たず、どこに何が書いてあるのかわかりにくい
→必要な情報を探すのに時間がかかる
・改行や余白が少なく、文字がびっしり詰まっている
・段落の区切りがなく、どこが重要なのかわかりにくい
→ 読み手を意識できておらず、書類作成能力の低さを露呈している
・日本語の表現や文章が機械的、または抽象的なワードが多い
・個性や具体性に欠け、他の応募者との差別化ポイントが無い
→通過させるための理由が見つからない
具体例を見てみましょう。このような書類は一発でアウトです。これは、大手転職サービスのマイナビ転職で紹介されている職務経歴書の書き方をベースしたもので、在外公館派遣員の業務を想定して作成しました。
これは、まさに「情報の羅列」の悪い例です。整理して書かれていないため、パッ見でどこになにが書いてあるのかが分かりません。また、本来は厚めに書くべき「業務内容」が薄いほか、「実績」と「トピックス」の差がイマイチ分かりにくく、結局何をハイライトしたいのかも伝わってきません。
確かに、一般に出回っているテンプレートやAIジェネレーターは便利であり楽をできる側面もあるでしょう。しかし、実態として転職活動では使い物になりません。逆に、このような書式で選考を通過した場合には、よっぽど人が足りていないor人事の能力が低いことが疑われるため、いわゆるブラック気質の可能性が高いでしょう。
まとめ
冒頭でも述べたように、職務経歴書を書くのであれば、先ずはファーストインプレッションに全力を注いでください。
当然、中身も重要になってくるのですが、先ずは外枠がしっかり定まっていない限りは、中身も活きてきません。
次の記事では、「読みたい」と思ってもらえる職務経歴書の雛型につき解説します。私自身がリクルーティングダイレクターを務めていくなかで、実際にこのような職務経歴書であれば第一段階はクリアだと言い切れるものです。是非、次の記事も読んでみて下さい!